2025.4.23
4月に入りお出かけしたくなる暖かい気候になりました。
今回は広島駅前"川の駅”のある猿猴川から船に乗り、京橋川を経由して、ゴールは
本川沿いの"平和公園"に至る、水面から見える景色をレポートします。
広島駅前”川の駅”にある「雁木(がんぎ)」から乗船します。
「雁木(がんぎ)」とは、干満差の大きい河川に設けられた階段状の船着き場です。
広島市内には400あまりの雁木が残り、そのなかでも京橋川周辺には明治から大正にかけて築造された伝統的な石積みの雁木が今も多く残り、国内最大規模の河川舟運用雁木群として、平成19年度土木学会選奨土木遺産に選定されました。
乗船してすぐ、船が猿猴橋右岸に近づきました。
親柱のうえには復元された、地球儀を掴んで羽ばたく大鷹の像がそびえたちます。
もう少し近づきます。
橋の下には猿猴(えんこう)=河童の手形がありました。これは潮位が低い時に船からしか見ることができないそうです。
猿猴がいたずらして川に落ちるかもしれませんので、皆様はくれぐれも橋の上から覗きこんだりしないでくださいね。
駅前大橋をくぐり、船は一路、西に向かいます。
いつもとはちがう水面からの広島駅前の風景を堪能できます。
駅前大橋の橋脚の下はこのような構造になってました。
水面は穏やかです。
エールエールA館の8階から10階の南側に窓が新設されました。
この3フロアには2026年度に広島市立中央図書館が移転します。
さらに西に進むと上柳橋東詰に「台屋(だいや)の鼻」と呼ばれる渡船場跡が見られます。
こちらはそばが小さな公園になっていて徒歩で行く事が出来ます。
広島に沢山の雁木があることに驚きます。昔は水運が重要な役割を果たしてきた事がよく分かります。川の多い広島ならではの光景ですね。
船は京橋川を北上します。
縮景園そばではSUPを楽しまれている方がいらっしゃいました。
本川に差し掛かる直前、工兵橋(こうへいばし)です。
南側の桜並木もすっかり新緑の葉桜になっていました。
本川に入りました。川の中州で鷺の巣も見ることができます。
船は本川を南に下ります。
左岸にエディオンピースウイング広島
原爆ドームが見えてきました。今回の船旅はこちらがゴールです。
今回乗り合わせた東京から来られた女性は「船で広島を巡ったのは初めてです。すごく気持ちがいいいし次は娘家族を誘って利用したいと思います」と笑顔で降りていかれました。
私も普段とは違う角度で広島の風景を楽しめた時間でした。
~ Photo & Report 福角 智江 ~